2012年11月29日
満月の夜にコッソリ月食が(半影月食 2012年 大阪)
11月28日の夜は満月でした。
日暮れから7時過ぎのワンコのお散歩タイムの時点では、空には沢山の雲が広がり、お月様の姿はチラチラ垣間見える程度。
「今日はダメかなあ?」と思っていたのですが、ラッキーなことに9時頃のワンコ散歩の時には雲が晴れ、快晴の空に明るい星を傍に伴った綺麗な満月が輝いていました。
折角なので帰宅後にコンパクトデジカメを取り出して撮影してみる事にしました。
さすがにひんやり寒いので部屋の中から窓を開け、身を乗り出し気味にしての怠けた撮影になってしまいました。
カメラは数年前に発売されたフジフィルムのFINEPIX F70EXR というモデル。光学10倍タイプの普通のコンパクトデジカメです。
オートモードだと白く光った丸いものとしてしか写ってくれないので、この時ばかりは、殆ど使った事のないマニュアルモードでの撮影となります。
試し撮りしながら綺麗に撮れそうなISO値とシャッター速度そしてF値を設定していきます。その結果ISOは800、シャッタ速度は1/800、F値は11に決定しました。
光学モードだけでは小さくしか写せないのでデジタルズーム機能も利用し、ズームを最大にしました。
そしてパシャリ。綺麗にお月様が撮影出来ました。でも、目で見た感じではお月様の表面のうっすら黒っぽいクレータの影が餅つきウサギさんのように見えているのですが、カメラを通した撮影では明らかに“クレーター”です。
うーん残念。「目で見た感じの通りに写してくれるカメラを作って欲しい!」と本気で思ってしまいました。
その後何気なくパソコンを立ち上げたところ、『今夜遅くから半影月食が起こります』とのニューストピックスが目に入ってきました。
月食の最大は23時33分(だったと思います)との記載がありました。
まだだいぶ時間があったので、最大になる1時間ほど前の10時半頃に写真を撮ってみました。この時点でお月様はかなり高い位置まで移動しており、窓からのぞいて撮れる限界でした。
見た目ではどこかが欠けた風でもなく真ん丸いお月様が澄んだ空にぽっかりと浮かんでいました。
そして今朝、昨日よく分からなかった“半影月食”がどのようなものだったのか調べてみたところ、ぐんま天文台さんのサイトで月食についての詳しい説明を発見。
どうやら半影月食は見た目にちょっと暗くなる感じの微妙な変化だったようです。
そこで撮影した写真2枚を並べてみました。
比べてみると10時半頃に撮影した下側の写真のほうが、月の左側付近が少し暗い感じに写っているような印象がするのですが、どうでしょうか?
冬場はどちらかといえば夜空が綺麗な季節。たまには見上げて子供の頃に習った星座達を探してみるのもちょっと楽しいかもしれませんね。