2006年06月28日
宝塚ファミリーランドの面影探しへ(宝塚ガーデンフィールズ&グッズ)
宝塚ファミリーランドが完全閉園してからもうかなりの年月が経ってしまいました。
ファミリーランドだった場所は、住宅展示場、べビザラス、そして宝塚ガーデンフィールズの3エリアに大きく分割されています。
先日、宝塚歌劇を観に行った際、久しぶりに宝塚ガーデンフィールズを覘いてみる事にしました。
実は、これらのエリア内には、一部ではありますが、宝塚ファミリーランドの頃からあったものが現在も残っていたのです。
今日はそれらをご紹介したいと思います。
宝塚大劇場のちょうど斜め前あたりには劇場の屋根と同じ色の瓦が葺かれた横に長い建物が建っています。
屋根の上は通路になっており、その先は大劇場に連絡しています。
1階部分には休憩施設や、オール電化のショールームが入っています。
この建物は宝塚ファミリーランド時代からあったもので、当時はファミリーランドのキャラクターグッズのお店が入っていたかと思います。
周りは住宅展示場ですので、道に沿って綺麗なお家がたくさん並んでいます。
突き当りにはちょっと無機質な建物が。
これは宝塚ガーデンフィールズ開園時にオープンしたイタリア料理店<イゾラベッラ オペレッタ ア タカラヅカ>です。いつ覘いても満員状態です。
<メリーゴーランド>です。これは宝塚ファミリーランドの頃からあったものの代表ですね。
私達が行った日も、カントリーテイストのするちょっとノスタルジックな曲と共に動いておりました。
メリーゴーランドの背後にはべビザラスの大きな建物が見えています。
その向い側にあるのが、大きな階段です。これも宝塚ファミリーランドの頃からあったものをそのまま使っています。
この階段を越えた向こう側のエリアが宝塚ガーデンフィールズになります。
階段を越えるとすぐ右側に古い建物が建っています。
この建物は宝塚ファミリーランドの頃から建っていましたが、いつも閉まっており中には入れませんでした。
この建物は昔の宝塚歌劇団の音楽学校で、音楽学校の新校舎完成後は宝塚歌劇団の資料館として使用されていましたが、新たな資料展示施設<サロン ド タカラヅカ>が宝塚大劇場内に作られて以降は閉鎖となっていたようです。
現在は、有名な中華料理店<龍坊>がテナントとして入り営業しています。
さらに進んでいくと、左手にドッグラン施設<ドッグ・ラン・ド>を備えた大きなペットショップ<フォビー>の建物が建てられています。
この日も多くのお客様がワンちゃん同伴で遊びに来ていました。
こちらの施設ではレンタルワンコもいるらしく、施設内のお散歩コース内を散歩させてもらえるそうです。
この付近の植え込みや小川は宝塚ファミリーランドの頃のものをほぼそのまま残しています。
南側にはチラッとですが、手塚治虫記念館の屋根が見えています。
さらに進むと英国風庭園<シーズンズ>と花卉園芸用品販売施設<グリーン・デコ>に行き着きます。
こちらにはイギリスで開催された第一回万国博覧会の際のメイン展示場、“水晶宮”を模したような温室が設えられ、庭園に植えられているのと同じ花々も販売されています。
静かな佇まいをしていますが、逆にこの辺りには宝塚ファミリーランドの頃の面影は全くありません。
宝塚ガーデンフィールズは全体に静かな雰囲気の場所ですので、ゆっくりしたい方には最適な場所かもしれません。
ですが、宝塚ファミリーランドの雰囲気を知る者としては、逆にこの静けさに一抹の寂しさを感じてしまいました。
宝塚ガーデンフィールズを訪れる少し前に、梅田の地下街にあるお店でこんなものを見つけました。
前から見ると良く分からないのですが、上から見ると<宝塚ファミリーランド>の文字が。
箱の後ろ側にも大きく<宝塚ファミリーランド>と書かれています。
さらに側面には、宝塚ファミリーランドで飼育されていた『ホワイトタイガー』の絵まで描かれています。
このチョロQも今となっては“在りし日の宝塚ファミリーランド”を知る上での貴重な資料となりつつあります。
おもちゃではありますが、大事にしたいと思います。