2006年05月20日
まるでリャドロ(リヤドロ)美術館(ル・ノーブル梅田フコク店)
西洋陶磁器といえば皆さんどのようなものを想像されるでしょうか?
普通、お皿やカップ、花瓶などが思い浮かぶかと思います。
ですが、それだけではありません。
このブログで度々登場する陶器製の人形達(ポーセリン人形やフィギュリンと呼ばれています)もその一種なのです。
マイセンやロイヤルコペンハーゲン、ウェッジウッドなど多くの有名陶磁器メーカーもポーセリン人形(フィギュリン)を製作しています。
このポーセリン人形で有名なメーカーの1つが今回取り上げたリャドロ(リヤドロ)社なのです。
リャドロ(リヤドロ)社はスペインの陶磁器メーカーで、1953年にリヤドロ三兄弟がスペインのバレンシア市近郊の小さな町アルマセラに小さな工房を構えて誕生しました。
作品は年月とともに古典的自然主義から現代的自然主義に至るまで変化を遂げ、現在は世界123カ国に輸出されるまでになり多くの愛好家に親しまれています。
現在、リャドロ(リヤドロ)の直営店は東京銀座と三重県の志摩スペイン村パルケエスパーニャ内の2店舗だったかと記憶しています。
百貨店や大きな洋食器店では取り扱われていますが、スペースの都合上でしょうか?いずれも作品の展示数はそう多くはありません。
そんな中、大阪梅田のル・ノーブル梅田フコク店では4月末頃から5月末まで
<大リヤドロ展>と銘打ってリャドロ社のポーセリン人形(フィギュリン)の展示販売会を開催しています。
新作から廃盤品までその数、約300点。
ゴールデンウィークを利用してお店を覘いて来ました。
行ってみてビックリ。お店の半分以上のスペースがリャドロのポーセリン人形の展示に使用されています。300点という数字もまんざら嘘ではないようです。
パルケエスパーニャで見たときは大型作品が殆どでしたし、ゆったりとした展示方法でしたので展示数も数十点程度だったかと思います。
それから比べてもすごい展示数です。まるでリャドロの私設美術館の感さえして来ます。
優しさ、かわいらしさ、そして人と見間違うような艶かしさまで様々な表情を持つ作品に囲まれ、一つ一つをじっくり見られる贅沢を無料で味わう事が出来ました。
で、結局・・・これを買っちゃいました。(それじゃ無料じゃないじゃん!)
皆スヤスヤ眠っている優しい印象の作品です。既に廃盤となったデザインだそうでした。
昨日もこの写真を撮る際、『うーん、ほんまエエわあ。これ!』という言葉が自然と出てしまいました。
アカン、これじゃ完全に骨董趣味のオヤジ状態です。
でも、本当にいい作品ですよ。
時間があれば皆さんも是非その目で作品達を見て来て下さい。
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この記事へのコメント
ぼぼ1年遅れですが、
名古屋で開催された「大リヤドロ展」を見ました。
感動物でした。
可愛いお人形を手に入れられたのですね。
私は、アクセサリーを買ったのですが、
やっぱり、お人形が欲しいと思っています。
それにしても、凄い量が展示されていたのですね。
名古屋では、大きな作品がメインでした。
お花の製作過程も見られました。
許可を得て撮影し、私も書いてみました。
お時間があられましたら、覗いてみて下さい。
今年もリヤドロの展示販売会が開催されましたが、やはり昨年の規模には全く及びませんでした。
購入意欲をそそる作品も見つけられずちょっと残念な結果でした。
ネット販売でもリヤドロの製品はたくさん取り扱われておりますが、一つ一つが手作業で彩色されている商品ですから、同じ色合いのものは2つとありません。
やはり納得したものを家に迎えたいので多分、お店で購入するスタンスを取り続けるかと思います。
より多くのリヤドロ作品が並ぶお店が近くに出来る時代が来ることを望んでやみません。