“寂しいもの”を初めてUPします(JR大正駅近くの風景)についてのお話です。ぜひご覧下さい


2006年05月11日

“寂しいもの”を初めてUPします(JR大正駅近くの風景)

外へ出掛けると、いつも“楽しいもの”、“珍しいもの”にばかり出会うものではありません。
“悲しいもの”、“寂しいもの”に出会うこともあります。

今週の月曜日、JR大正駅近くでこんな景色に出会いました。

電柱に張ってある<迷子犬>の捜索チラシです。
迷子犬の張り紙

 

 

 

 

 


何枚も必要な為でしょう、文章はワープロ打ちされています。
ですが、ダックスフントの絵は手で色付けされています。
そして、濡れないようにきちんとビニールに入れて貼られてありました。

文章には、『道路で車にはねられた後、走って境川方面に、行ってしまいました。』とあります。

迷子い運の張り紙UP

 

 

 


3月31日に港区で行方不明になったとのことですが、5月8日時点で張ってあるということはまだ見つかっていないと言う事なのでしょう。

一生懸命に塗ったワンコの絵からも飼い主さんの切実な思いが伝わってくるようです。
このダックスフント君が無事であることを切に願います。

つぎに、JRの高架線路に面して建つ1件のお店。
JR大正駅の線路沿いのお店へちま亭

 

 

 

 




<珈琲のへちま亭>さんです。

淹れたての珈琲とカレーライスで知られたお店で、水野真紀さんが司会を務める毎日放送テレビの人気番組<魔法のレストラン>を始め、幾つもの番組で取材を受けたお店です。

前を通るたびに中の様子をチラッと見ていましたが、カウンターの中には白いシャツで黒の蝶ネクタイをしたお爺さんがいつも立っていらっしゃいました。
非常に品格のある感じの方に見受けられました。

いつも時間の都合がつかず、『また今度』と思っているうちに、とうとう昨年お店を閉められてしまわれました。閉められた理由は定かではありませんが、かなりのご高齢に見受けられましたので、お年のせいだったのかもしれません。

有名なお店でしたので、どなたか後継者の方が立たれる事を願っておりましたが、どうやらそれは叶わないようです。

へちま亭の店主さんの思い

 

 

 


店際に止められた自転車には“廃業されている”と言う事を痛感させられるのですが、閉店後もそのままにされた看板類には、店主さんの『このお店が好き、本当はお店を続けていたい』という思いが表れているような気がして仕方がないのです。

『ちょっと無理をすれば一度位は立ち寄れただろうに。何故<へちま亭>なのかも聞けただろうに』
いまさら思ってみても仕方が無い事ですが・・・、残念です。

皆さんの周りにも“寂しいもの”ありませんか?



chibikuro2005 at 20:19│Comments(4)TrackBack(0) | 関西情報

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by うみんこ   2006年05月11日 20:32
ダックスさん、見つかるといいなぁ、、
病院にもたまに”探してます”のポスターおいて、ってくるわ、、、
2. Posted by とねっこ   2006年05月11日 20:36
本当に見つかって欲しいです。
まずは良い人に保護されていますように。
3. Posted by へちま亭の住人   2007年05月06日 21:35
 今頃ですが、このHPを見つけたので
コメントせずには入られなかったのです。
私は、このへちま亭の住人であり店主の息子です。
へちま亭につきましては、05年1月に父親が急死したことにより、閉店やむなくとなりました。母親は現在も当店の2階ですんでおります。しかし、70を過ぎる高齢の為、1人でお店を開ける事は困難であります。
息子の私としてもすでに一般企業に勤めており、今更お店を継ぐにも時代の流れ、400円近い珈琲を販売しても営業が成り立たないと見切りました。
父親の入れた珈琲を望むお客が多く、引き際だとおもいました。
閉店してからも懐かしく書いて頂きありがとうございました。
4. Posted by とねっこ   2007年05月20日 00:27
コメント有難うございます。
へちま亭ご店主のお身内の方から直接コメントを頂け光栄です。
閉店された理由が良く分かりました。
今もほぼ毎月一度大正に通っておりますので、毎回へちま亭さんの前の道を通っております。
お店が閉まっているのは悲しいですが、大正駅高架横の風景としてしっかり溶け込んでおりますので、個人的な希望ですが、出来るだけこのままであって欲しいと思います。
有難うございました。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
月別アーカイブ
スポンサードリンク
ブログ仲間さんの出版物
最新コメント