タカラヅカ喜劇の真骨頂 (アーネスト イン ラヴ)についてのお話です。ぜひご覧下さい


2005年07月21日

タカラヅカ喜劇の真骨頂 (アーネスト イン ラヴ)

f1e87077.jpg皆さんは<タカラヅカ>と言う言葉にどのようなイメージを持たれるでしょうか?
女性は「華やかだ」とか、「かっこいい」とか、肯定的なイメージをもたれる方が多いようですが、男性、特に年齢の高い方は「男装してのお芝居だし」、とか「あれは女の園だ」とか、「女性が見て楽しむものだ」といったどちらかと言えば否定的なイメージを持たれる割合が高いかと思います。
私自身も結婚後、妻に連れて行かれるまでは、ちょっと苦手に感じておりました。
(男性だけで行ける雰囲気とは思えませんでしたし。)
昭和50年代には関西だけかも知れなかったのですが、毎週土曜日の夕方6時から30分間、確か『オ−タカラヅカ』と言う題名だったと思うのですが、タカラヅカの舞台の模様を放送する番組がありました。私達兄弟はその後6時30分から始まるタイムボカンやヤッターマンが楽しみだったので、6時20分頃にチャンネルを関西テレビに変えると、ちょうどラストシーンや次回予告が流れていました。男ばかりの兄弟でしたから、変な感じに映る番組でしたが、印象には残っていました。
ベルバラブームがあったのもこの頃だったのかもしれません。繁華街のあちこちにそれらしいポスターや、デパートには巨大な垂れ幕が掛かっていたような記憶もあります。
そんな素地?があったかもしれませんが、2001年秋に、初めて宝塚大劇場に入ったときも、なぜか大きな違和感は感じませんでした。ただ、女性の比率がべら棒に高いと言う印象と、男性用トイレの数の少なさと、小ささは実感しましたが。
劇が始まってしまえば、それはそれ。演劇(歌を歌うシーンがふんだんにあるのでミュージカルに属するかと思いますが)としてみても、質は高く、お芝居自体よく出来た作品が多いと感じます。さらに第2部として行われるレヴュー(歌とダンスを織り交ぜたショー)は、華やか、煌びやかで、ラストに、有名な大階段を出演者が順番に降りてくるシーンは間違いなく一見の価値はあると思います。90周年の歴史と伝統は間違いなく良い形で、タカラジェンヌ一人一人が受け継いでいっているんだと確信出来ると思います。(退団後の彼女達の活躍から見ても、彼女達が学んだ『タカラヅカ』のレベルの高さは想像出来ると思います。

そこで、タカラヅカが初めての人にぜひともお勧めしたい作品があります。
それが今回のタイトルに挙げた<アーネスト イン ラブ>です。


タカラヅカの舞台には様々なジャンルがありますが、今回のお芝居はいわゆる「喜劇」に属する作品です。シリアスもの、悲恋もの等の作品もあるのですが、タカラヅカ流の喜劇も素晴らしい作品が多いようです。
私自身、喜劇ものでは2002年か2003年に上演された
<ガイズ アンド ドールズ>が非常に楽しかったと記憶しています。この作品は再演作品らしく、初回には黒木瞳さんが出ていたとの事でした。
今回の<アーネスト イン ラブ>は、テンポが良く、出演者が劇の中にうまく遊びをちりばめて観客を大いに笑い、楽しませてくれる作品でした。
内容は、19世紀後半の貴族の男性2人の恋のお話で、ストーリー展開と結末は申し上げにくいのですが、他のタカラヅカ作品と比較すると「軽い内容」に仕上がっています。ただ、結構シニカルなセリフも多い作品ですので、カップルの方もいいのですが、出来れば結婚されている方に見て頂きたい作品です。(男性には痛いところがありますが、あくまで女性向けということで・・・理解の程を。)

予断ではありますが、この作品、今まで見た中でも、群を抜いて『キスシーン』の多い作品です。(キスする人数も最多では?)
その点でも、先々語り草になる作品かもしれませんね。

この作品、関西では、今月7/25(月)まで大阪北の「梅田芸術劇場」(以前は梅田コマ劇場や飛天と呼ばれていた劇場でMBS社屋のお隣です)にて上演されております。もうあまり日にちがありませんので、興味を持たれた方はぜひ一度お問い合わせされてみてはいかがでしょうか?
関東の方は、この後、配役が変わっての上演となるようですのでお楽しみにしていてください。

皆様、一度しかない人生です。ぜひ一度タカラヅカを体験してみてください。



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