2005年07月16日
アトムキッズへのメッセージ (鉄腕アトムの映画)
近年で、今年ほどロボットが注目された年は無いのではないでしょうか?
大きな影響としては、愛知万博やロボカップ、そして進化し続けるAIBO(ソニー製の犬型ロボットです)等、いわゆる自立型ロボットの出現が挙げられるかと思われます。
従来のような、人間に教えられた事だけをただ繰り返すロボットとは異なり、これら自立型ロボット達は、自分達自身で周りの状況を判断し、行動を行うのです。
確かに生き物と比較するとまだまだ全くちゃちな行動ではありますが、実際に接してみると、非常に楽しいものです。
そして、頑張れば買える値段で、少しずつではありますが、家庭に、ある種家族の一員として入ってきています。
(旧式のAIBOなどは、ソフマップなどのパソコン販売店で中古品として安く売られているほどです。−ロボットの中古市場がもう確立されて来ているなんて!!)
そんな21世紀のはじめに、またアトムが登場します。今度は大画面での40分の短編映画として。
私達が小さかった70年代後半から80年代頃、やっぱりアトムの世界はまだテレビの中の空想世界でした。
でも、今は違います。アトムの中の未来の道具の多くは実現されていますし、ロボットも、ちょっと手を伸ばせば身近に接する事が出来る時代です。
だからこそ、今、アトムが必要なのです。
作者である手塚治虫さんがアトムに込めて私達に送ってくれたメッセージを、今の子供達、そして忘れかけている我々に今一度伝えてもらいたいのです。
アトムを作る皆さん、ロボットが流行るからアトムを画面に復活させるのではなく、アトムの持っている思いを再び伝える手段として「生きたアトム」を私達に送り出してやってください。
(「仏作って魂入れず」になりませんようにお願いします)
この秋、大阪サントリーミュージアム天保山のアイマックスシアターにて
『ASTRO BOY 鉄腕アトム〜10万光年の来訪者・IGZA〜』として上映予定とのことです。全国のアイマックスシアターや大きなスクリーンのある劇場でも公開されるかと思いますので、興味のある方は一度ご家族でご覧になっては如何でしょうか?
本日、この映画の試写会を見て参ります。感想を書こうと思いますので、良ければ参考にして下さい。