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ペット

2006年04月28日

しめて¥8100也!(マック引き取り顛末記)

先週、無事に田中さんの所へ引き取られてきた犬のマックのお話です。

マックの帰還2今は以前と同じ様に工場内に寝そべっていますが、つい2週間ほど前には怖い思いをしておりました。

4/12頃に逃げ出したマックは4/14に保健所の人に保護(捕まり)され、それから4日間の間<動物指導センター>に居りました。

田中さんは13日の日から毎日問い合わせをしておられたようですが、15日になってやっと近所のもう1匹の犬と共にマックが収容されている事が分かったそうです。

引き取りに行った時には手前から4番目位の檻に入っていたそうです。
最初は元気なさそうにいたらしいのですが、足音を聞くなり分かったらしく、シッポを振って迎えてくれたらしいです。

ここは市の保健所が管轄する<動物指導センター>という名前の場所ですが、実際には引き取られない動物を処分する場所でもあるらしいのです。
飼い主を待つ動物達は日を追う毎に入っている檻を移動させられ、最後には処分部屋に入れられてしまうシステムのようです。
田中さん曰く「概ね1週間くらいかな」とのことでした。

危うい所で檻から出してもらえたマックですが、そのままスッとは帰れませんでした。

まずはデータチェックからです。
今では<動物指導センター>にもコンピューターによるデータ管理システムが導入されており、名前と住所を入力すると、そのワンコのデータが出てきます。

マックの場合、ここ暫く狂犬病の予防注射を受けていないことが判明し、注射を打つことになりました。

狂犬病の予防注射代金が ¥2650、狂犬病予防注射済票(シールと首輪につける小さな金属プレート)交付代金が ¥550 の¥3200が必要です。

次に必要なのがワンコを返してもらうための返還代金、¥3900。

そして預かっている間の世話代として徴収される飼育管理料が1日あたり ¥250×4日分で¥1000。

合計、¥8100 のお金が掛かりました。

領収書

 

 

 

 

 

 

ですがマックは登録されていたからこの値段で済んだのです。

初めて知ったのですが、犬を飼う時には役所(たぶん保健所だと思います)への届けが必要で、その際に登録料として¥3000掛かるらしいのです。

また、元々登録されている犬を譲り受けた場合でも新たに登録料として¥2500が必要になるとの事でした。

犬を飼うにあたってわざわざ届けを出しに行った記憶が無いので、これらのお金は初めての狂犬病の予防注射の時に一緒に徴収されているような気がします。

もし、届けをせず、注射も打たずに飼っていたワンコが保護されたら、飼育管理料を抜いても一度に¥10000以上も支払う事になりますね。
結構大変な金額です。ですが、払えないとワンコは処分されてしまいますし・・・。

きちんと届けと注射をし、逃げないように飼わねばなりません。これしかありません。

布やテープのみならず、例え金属製の鎖であっても、長年使っていると地面や金属同士で擦れ合う為、錆てもろくなったり、細くなったり、抜けやすくなったりしてしまいます。
磨り減った鎖

 

 

 

使いっぱなしにせず、定期的にチェックし、怪しいと思ったら早めに交換するようにして下さいね。

うちの工場でステンレス製のワンコ用繋留用鎖を作った場合、かなり長めの特注品を作ってもこんなにお金は掛かりません。
気になる方、ご希望の方は遠慮なくお問い合わせくださいね。(ちょっと宣伝です)

何より家族の一員である動物達です。最後までしっかりと面倒を見てあげましょうね。

追伸;田中さんの所の野良猫の子猫達(5匹)ですが、すくすく元気に育っています。
4/28-29子猫達野良猫達に避妊手術やワクチン接種をしてくださる所をご存知でしたら是非ご連絡下さい。
もちろん貰ってくださる方も募集中です。



2006年04月20日

速報です。マック、無事帰還する!(田中さんのワンコ その後)

先日、保健センターに保護されたとのお話を書いた際の主人公、<マック>が無事に引き取られてきました。

レディ子の散歩で前を通った際、姿が見られず気付かなかったのですが、実際には昨日引き取られて来ていたとのこと。

無事帰宅してきたマックの姿です。
マックの帰還1

 

 

 

「帰ってきたその日は大人しかったが、今はもう前とおんなじだ」とは、田中さんの談ですが、やっぱり嬉しそうでした。
マックの帰還2

 

 

 

引取りの時のお話等については田中さんに聞いてまた次回に書きますね。
(田中さんも話したがっていらっしゃるようでしたし。)

まずは、<無事>なお知らせまで。



2006年04月15日

田中さんの工場で事件が! (ワンコとニャンコのダブルパンチ)

本日予定していた記事があったのですが、急な事件が判明したのでそれを書きます。

時々ご紹介しているうちの工場の斜め向かいにある田中さんの工場で事件がありました。

1つは、ワンコが1頭消息不明になった事、そしてもう1つはまた動物が増えてしまった事です。

まず、1つ目のワンコが消息不明となった事件について。
4/11の夜から翌日の朝にかけ、ワンコが1頭いなくなりました。

いなくなったのはこのワンコ。名無し君

 

 

 

 




名前はマックです。(今回この子の名前を初めて知りました)

ワンコを繋いでいたナスカン部分が磨り減り過ぎて抜けてしまったため、そのまま勝手に遊びに出かけてしまったらしいとのこと。

ちょうどその日は、近所の別の犬も繋いでいた鎖が途中から切れてしまったらしく、仲良しの2頭は一緒に遊びに出かけそのまま行方不明になってしまったというのです。

4/12の朝、2頭が並んで歩いているのを別の人が目撃しておりました。
いつもであれば、例え逃げ出しても暫くすると必ず戻って来るのですが、4/12の夕方になっても帰ってこないため、田中さんは警察と保健所に届けと問い合わせをしたそうです。

ですが、4/14時点では該当する情報はありませんでした。
その為この数日間、田中さんは他のワンコ達が吠えるたびに、『帰ってきたか?』と度々外へ出て来ておられました。

そして今日、保護センターらしき所から電話があり、2頭が共に保護されている事が分かりました。まずは一安心です。
このセンターは土日がお休みな為、マックともう1頭を引き取れるのは月曜日になるらしいです。軽トラックの荷台に載せて連れて帰ってくるとおっしゃっておられました。
母猫と軽トラ





もう一頭の方の飼い主さんは、元々迷い犬だったこの犬を引き取って飼っていたという経緯から、今回の引き取りにはあまり乗り気ではない様子で・・・
でも、『もう一匹がみすみす殺されるのを知りながら自分の犬だけ連れて帰るなんて事は出来ない』と、引き取り費用を田中さんが全部負担してでも2頭とも連れて帰ってくるつもりのようです。
不景気な折の余分な出費になるはずですが・・・田中さんの優しさが伺えます。

もう1つめの動物がまた増えてしまった事件について。

田中さんの工場の中に、昨年の春、猫が子供を産んで行ってしまい、結局、子猫とワンコ達が仲良く暮らす変わった工場になってしまったお話をブログ記事として書いたのですが・・・。

今年は、田中さんのお隣の工場で、同じ親猫がまた子供を産んだらしいのです。

当然追い出されるので、母猫は1匹ずつ銜えてどうやら傍の物置の中へ移動したようなのですが、結局見つかり、これまた田中さんの所へ押し付けてきたそうです。

田中さん曰く、ある朝、猫達が隠れ住んでいた金属製の籠ごと田中さんの工場の中に勝手に入れられていたそうです。
『貴方に引き取ってもらえないのであれば保健所を呼ぶ。この籠はあげるから』と。

ボクサー犬の時と全く同じパターンです。
ボクサー君とチビスケ

 

 

 

 

 


籠は半分壊れているもので役に立つとは思えません。
田中さんの性格を知っての行為ですので、ずるいとしか言えません。

今いる猫2匹(別のクロネコも住み付き現在3匹)の兄弟達にあたる猫なので、田中さん自身、悩んでおられます。

現在、こんな感じで母猫と一緒に暮らしています。合計4匹の子猫と母親が居候状態です。
母猫と子猫子猫その1

 

 



昨年生まれた兄弟達はこの子猫達には『フーッ』と威嚇行為をしているらしいです。

「母猫が世話をしている今のうちに、この猫達に不妊手術をさせて里親を捜そうか」という話で今日は落ち着きましたが、一応ワンコを引き取る際に保護センターにも相談するようにと提案をしました。

この夏に赤ん坊が生まれるため、ちょっと今回は子猫を引き取れないのですが、何か良い方法をご存知の方がいらっしゃいましたら是非お知恵をお貸し下さい。
宜しくお願い致します。



2006年03月17日

仲良しこよし

今日のお昼、ふと窓から外を見てみると・・・

田中さんの所のワンコ達がこんな風に気持ちよく眠って居ました。
ボクサーとチビスケ1

 

 

 

よく見ると後ろでは猫まで。

ボクサーとチビスケ2

 

 

 

ホントにみんな仲良しです。



chibikuro2005 at 17:36|仲良しこよしComments(0)TrackBack(0)

2006年02月08日

しばしの復権です。(レディ子のおもちゃ)

時折ご報告してきましたレディ子のおもちゃの3代目《フリスビー》君ですが、レディ子によってとうとう天寿を全うする事となりました。
フリスビー表皮

 

 

 

まず第一段階として、数日前には下側の皮が破られ、中のウレタンが引き出された“骨なし”にされました。
それでもご機嫌なレディ子はその“ペラペラフリスビー”を銜えては走り回り、傍にもって来ては、「引張りっこしろ!遠くへ投げろ!!」とおねだりします。
そんなフリスビーを投げても遠くまで飛ぶ事は無く、レディーがダッシュして待ち構えるずっと手前に落ちてしまいます。
その度毎に、戻ってきてはそれを銜え、さらに私の傍まで来ては、フリスビーを銜えた口で『フガガ、フゴゴ』と唸って文句を言っていました。

そして一昨日にはご覧の通り、側面が完全に剥ぎ取られ、上下の皮のみとなってしまいました。
フリスビー上下の皮






(詳しい写真と記事が<レディこのワンだふる日記>にも載っています。)
こうなってしまうともうこのフリスビーでは遊べません。
自分が壊してしまったのに「いつものフリスビーが無い!!」とそこらじゅうを探し回った挙句、諦めておとなしくなったかと思いきや、『パーポー、ピープー』というけたたましい音です。
次に彼女が見つけて持ってきたのは・・・フリスビーに乗り換える前に遊んでいたおもちゃの《フットボール》君です。中に音の出る笛が入っているで咬む度にけたたましい音がするのです。
お気に入りのフットボール

 

 

 

以前と同様、口いっぱいに銜えて大騒ぎをしています。

実は3代目《フリスビー》君を買った時に予備で同じものをもう1個買っておいたので今日持ってきてあげたのですが、これを渡したらその後どうされるのかが良く分かっているので、結局今日は渡さずにおきました。
新品のフリスビー

 

 

 

今の所ご機嫌な彼女には、もう暫く“元彼”の《フットボール》君と仲良くやっていてもらいましょう。



2006年02月06日

春告げ犬

立春から2日、暦の上では“春”ですが、今朝もバケツの水は凍り、空からは白いものがチラホラ落ちてくるなど、冬真っ只中です。
そんな中、暦より正確に?春を感じ取るのが『ジュッディ』です。
ジュッディ前向き

 

 

 

彼の<ジュッディセンサー>によると今年の春は2/1からだったようです。
妻の話によるとこの日の午後から毎年恒例の『ウォーン』鳴きが始まったとの事。
以前のような“朝から晩までずっと”と言う事は無くなったようですが、やはり日中は鳴いているようです。
近所に住む他の犬達は殆ど鳴いていないようなので、近隣の皆さんには本当に申し訳ないと思う時期なのですが《太古の魂を引き継ぐ(と思いたい)》ハスキー犬(のハーフですが)が居るのは近隣ではウチだけですので見た目にも“野性味の強い(怖そうな)”彼のことを「あれは仕方ないなあ」と、かろうじて大目に見て下さっているようです。
そんなジュディもこの春で満11歳になります。人間で言えばかなりな年齢になってきました。そろそろいい感じに<枯れて>来る頃かと思います。(そうであって欲しいです)。
今日は、お昼頃たまたま自宅に居たのですが、ジュッディの『ウォーン』鳴きはありませんでした。
今年の彼の《春のトキメキと衝動》はもしかすると終わったのかもしれません。
同じ“オス”としてはちょっと寂しい気もしますが・・・ご近所の為にはそうであって欲しいものです。



chibikuro2005 at 20:51|春告げ犬Comments(0)TrackBack(0)

2005年12月06日

ぬめり感たっぷりのヘアー?スタイルです

先週の金曜日にレディ子はトリミングに連れて行かれました。
モシャモシャレディ子モシャモシャの毛並みだったのですがレディ子的には問題なかったようでしたが。
ここ暫く手抜き状態だったので毛のカール度合いが強くブラシの通りは悪そうな感じでした。

その結果、案の定、トリマーさんには叱られたようです。当然、ブラシの通りも悪いのですからトリミングには手間取り・・・今回もお値段アップだったそうです。
飼い主としては恥ずかしい限りです。(でも忙しかったんだから・・・レディ子も困っていないし・・・。

というわけで戻ってきたレディ子はやっぱり<サマーカット>になっていました。
ぬめりレディ子心なしか、足や耳の毛は少し長めに残してもらっているような気がしました。
ですが、胴体はいつものようにスッキリしっかりカットされていました。
夏毛と冬毛の違いでしょうか?以前に比べ、胴体の毛並みの“ぬめり”具合が違います。今回は一層“ヌメッ”とした感じに見えます。
さわり心地もこれまた『いい感じ』です。

長いまつげのレディ子まつげカットのレディ子






ちょっと残念だったのはトレードマークの<長いまつげ>が今回カットされてしまっていた点です。伸びるまで暫くの我慢ですね。
寒さで大人しくなるか?と思ったのですが、レディ子は体の毛もまつげもカットされた事等お構い無しで《大変元気》です。

おかげで折角買ったフリスビーもこんな感じでボロボロになりつつあります。
レディ子のフリスビーさっきも遊び足りないと言って「ワンワンワン・・・・・ワン!!」と長い間吠え続けておりました。
ほうっておいたら鳴き止みましたが・・・・何にもしていなければいいのですが・・・。

やっぱり心配なので見に行ってきます。

やっぱり・・・“そそう”していました。



2005年12月01日

あした ぜ〜ったい怒られる


明日、久々にレディ子がトリミングに行く事になりました。

最近は忙しさにかまけてろくにブラッシングもしてあげていなかったので、きっとトリマーさん泣かせの毛並みになっていると思います。
きっと、怒られるだろうし料金アップも覚悟しなきゃです・・・。
モップかいじゅうレディ子ザウルス

 

 

 

レディ本人はこんな感じでそんな事には一向にお構い無しの様ですが。
明日からは一気に冬の寒さが襲ってくるとのこと。
どんなカットになって帰ってくるのかちょっと心配です。



2005年11月08日

シロちゃん登場!

うちの工場の斜め前には身寄りのないワンコを心優しいが故に<結果的に>引き取られている『田中さん』という方の工場があります。

そこには白い大きなワンコの『シロ』がいます。彼の目は綺麗なブルーです。
シロちゃん1この『シロ』ちゃん、実は『ジュディ』の兄弟なのです。
聞く所によると最初はこの子がうちに来るという話もあったとか。ですが結果的には『ジュディ』がうちに貰われてきました。
彼らは工場から少し離れた、砂や砂利を扱う?会社で生まれました。
お父さんは白い紀州犬、お母さんはハスキー犬だったそうです。
お父さんに当たる紀州犬は彼の晩年の頃、何度か見かけたことがあります。歳はとってもなかなか凛々しい感じの犬でした。
晩年はお腹に腫瘍が出来て死んでしまったと聞いています。

子犬の『ジュディ』と『シロ』はそこからこの辺りまでよく遊びに来ていたらしく、その事が縁となって貰われる事になったようです。
先に『ジュディ』が、続いて『シロ』が貰われて来たそうです。

シロちゃんの遠吠え『ジュディ』が貰われた後、一週間程して、元の会社に連れて行ったところ、『シロ』にも『母親』にも吠えられ『ジュディ』はビックリして逃げざるを得なかったそうです。
一週間の間に『ジュディ』には彼らとは違う“別の匂い”がついてしまったのでしょうか?それとも何か他に原因があったのでしょうか?
ともかく、<動物社会の厳しさ>を垣間見るような話です。

その後暫くしてから『シロ』が斜め向かいにやって来たらしいのですが、それ以降、今もお互いが仲良くなる事はありません。
互いに本気で相手を威嚇しあって吠えています。

ジュディ2004横になるシロ

 

 

 


幼少期を一緒の環境で過ごした同じ兄弟とは言え、性格はだいぶ異なります。
『シロ』は割合おとなしく、物静かな感じです。利巧で、飼い主の言う事や行動、周りの状況を理解して対応しています。
顔つきは『ジュディ』よりもさらにスッキリした感じですが、その青い目で見られると、知らない人はやはり“怖い”と思うかもしれませんね。
おとなしいシロでも、本当に優しい犬です。(あまり他の犬を可愛がるとヤキモチは焼きますが)

他の犬と全く同じように生活している『シロ』ですが、実は彼にはハンディキャップがあります。
『田中さん』の所へ貰われてくる少し前の子犬の頃、何か悪さをしたのでしょうか?生まれた先で酷く扱われ、右の前足を骨折していたらしいのです。
そのままで置かれていた為、『田中さん』の所へ貰われて来てすぐに病院で診て貰った時にはもう手遅れで治す事が出来ない状態だったそうです。
ですので、今も足首部分と肘付近が変な感じに余分に曲がってしまい、カクカクした歩き方や走り方をしています。
『ジュディ』同様、もう10歳を過ぎ、かなり高齢になってきていますので将来がちょっと心配です。
(『チビクロ』も若い頃、畑を荒らした疑い?で酷く叩かれ肩の骨が変形していましたが最期近くまで歩けていましたので大丈夫なのかもしれませんが。)
「これからも元気に暮らしておくれ」と願うばかりです。

『田中さん』の工場には他にも4頭のワンコと2匹プラスアルファの猫が暮らしています。(そうそう、メダカにオタマジャクシもいました。)
ボクサー君チビすけ

 

 









猫達

彼らについても『ジュディのご近所さん』という事で折を見つけて書いていこうと思います。



2005年09月05日

災害被害を受けるその前に (自分達の為に準備しておいて欲しい事)

立春から数えて210日や220日は台風の特異日と言われていますね。210日は大体9月1日頃、220日は9月10日頃になります。
折りしも大型で強い台風14号が、本州に接近しつつあります。この影響のためか、東京都内では局地的な豪雨に見舞われ一部で浸水の被害も出た模様です。
しかしながら、昔から恐れられているものの第一は<地震>ではないでしょうか?
関東大震災の教訓からでしょう、私が住んでいた、1988年から1996年末の時点でも、東京都区内や、横浜市、川崎市では地震時における注意や避難場所について書かれた掲示板などの表示が、他府県に比べると非常に多く感じられました。
阪神大震災以前の京阪神地方では、地震に関する注意表示はほぼ皆無でしたし、災害発生時の避難場所表示も非常に少なかったと思います。
ですが、それだけ表示がある首都圏の人はどうかといえば、その頃の自分も含め、あまり身近に多くありすぎて、かえってみんなしっかり覚えられていなかったとおもいます。

阪神大震災以降、地震観測網は格段に発達し、危険箇所もどんどん明らかになってきています。
地震の危険性を住民レベルで認識する為にも、政府、地方自治体共に協力し、全世帯に対して地域毎の「ハザードマップ」を配布し自分たちの住む環境がどういう状態にあるかを家庭単位で認識させる必要があるはずです。
また、指定されている最寄の「避難場所」の位置をご自身でもう一度確認して見てください。思った以上に遠いところが指定されていませんか?
実は昨日、大阪府H市のとある駅前を通った際、このエリアでの災害時避難場所が書かれた看板が目に付きました。
その看板、各避難場所部分だけを後から書き込むタイプだったのでしょうが、その為に肝心の避難場所を記した部分の文字が、他の文字に比べて小さな文字で表示されており、本来の看板の意図が弱まってしまっておりました。
それよりも驚いたことは、指定されている避難場所です。
この看板がつけられた位置から、西側に100m行くか行かない位置に、S女子大学のキャンパスがあります。事実、この場所から校舎の一部らしき建物も見えております。しかし、その看板に書かれていたのは、そこから北東方向に1キロ程度は離れているO商業大学の名前でした。
短い距離とはいえ、この場所から電車で1駅隣にある大学です。当然大学の建物など見えようはずもありませんし、土地勘のない人間であれば、それがどこにあるのかなど全くわかりません。
災害時の移動がどれほど難しいかは、阪神大震災以降に起きた幾つかの大きな地震からも十分認識されているはずです。にもかかわらず、実際にはこのような矛盾が起きてしまっています。
災害時、まず最初に皆の頭に浮かぶ避難場所は間違いなく最寄の学校や公民館などの公共施設でしょう。第一避難場所としてはまず、そちらを避難場所として表記すべきではないでしょうか?
そしてそれら施設に、「より対応の整った施設はこちらの場所です」といったかたちで、より高度な援助体制が整った避難場所を表示する方法が適当ではないでしょうか?
災害時なのですから、ひとまず周りの状況が把握出来、気持ちが落ち着くまでは、そんなに遠い、ましてや知らない場所への避難は普通の人には出来ないでしょう。
避難場所の看板についても、同時に<避難経路表示>もしてもらいたいものです。せめて、避難場所がどちらの方向で何メートルくらいあるのかは記載して下さい。さらに願わくは看板下に避難場所への地図をつけるなどの配慮をしてもらいたいものです。
人の命に直結することですから、それにかかる税金については正しく使われる限り誰も文句は言わないはずです。
そして看板以上に望むのは、大地震が起きても大きくは壊れない、洪水が来ても冠水はしない<安全な道路>の整備です。
このような安全な道路が最低何本か無いと、災害時の避難、物資の移送は非常に困難な状況になってしまいます。
ましてや日本の都市部の場合、河口部を中心に発展した所が大半で埋立地も多く、現在警戒されている南海・東南海地震は、関東・阪神大震災のような強い揺れが短時間起こるタイプではなく、強めの揺れが、長く続くタイプで、直下型以上に、建物の倒壊が起こりやすく、埋立地などでは地面の<液状化現象>が非常に起こりやすくなります。建物は傾き、道路は波打ちグニャグニャになってしまいます。
私自身、阪神大震災から3ヵ月後、神戸沖の埋立地に行く機会がありましたが、液状化被害のためにその時点でも道路状態はまだひどいものでした。
これらの結果があるのですから行政にはぜひとも早急に道路の改修を始めてもらいたいものです。こういう工事こそが正しい公共工事だと思うのです。

先週、アメリカではハリケーンによりニューオリンズやミシシッピーで大きな被害と多くの死者、避難民が出る惨事となりました。
アメリカという国であれほど被害に対する対応が遅れていることには正直、非常に驚きましたし、外国への救援も求めず(9/3に日本政府としては30万ドル相当のの緊急支援を表明したようですが)、果たして早急な解決が出来るのでしょうか?
(外国に対しあれだけの支援や派兵が出来るのですから間違いなくすぐにでも出来るはずだと誰しも思いますよね。でも実際には・・・ダメですね。)
ですが、日本も、そんな呑気な事は言っていられなくなってきています。大型で非常に強い台風14号がゆっくり北上して来ています。このままの予定では日本列島を縦断して行きそうです。
日本の場合、特に都市部では、道路が寸断されるような事態に陥っても、近くのコンビニやスーパーなどがお店を開け、出来る限り商品を供給する体制が採られつつあるので1−2日程度の食糧供給は大丈夫そうです。また、今の日本であれば、通常3日以内には何らかの形で被災地に救助が来るはずです。
但し、命を左右する『飲み水』の確保だけは個々人でするよう努めて下さい。季節によっても異なるのでしょうが、成人一人当たり1日2リットル程度は必要とされるらしいのです。
持ち運びには軽いペットボトルタイプが良いのですが、2リットルサイズ1本ではなく、500mlサイズで4本の方が、かさばらず、飲んだ空きボトルから捨てたり、他の人にあげたりも出来、融通が利くはずです。(2リットルサイズ1本だと飲み終わるまでズーッと大きな容器を持ち歩かねばならずかさ張って不便ですよね。)
また、避難場所に届けられる救援物資はどんなものが来るかは全く不明ですので、胃腸薬や整腸薬は持っていたほうが良いと思います。
それと栄養剤です。ビタミン剤だけではなく、ローヤルゼリー粒やブルベリー粒のようなプラスアルファの栄養素が入ったものの方が良いでしょう。
避難所での水は貴重ですので洗い物は出来にくいでしょうからラップやアルミホイルを準備しておく事をお勧めします。これらを予め食器の上にセットしておき、食後これを剥がして捨てれば食器は綺麗なままです。さらに、子供さんのいる家庭ではウエットティシュも重宝すると思います。
災害時には明かりと正確な情報が非常に大切です。このときの明かり役割は物を探す為だけには留まりません。例えどんなに小さな明かりでも、それがあることで、人の心に安心感を芽生えさせてくれます。
ですから、携帯ラジオと懐中電灯、そしてそれらの交換用電池は忘れず準備しておいて下さい。

被災地に物資を送られる場合、日持ちがするからとカップラーメンやレトルトのご飯を送られる方も多いかと思われますが、被災してすぐの現場ではお湯の確保が侭なら無い場所も多く見られます。ぜひ、その点を記憶の隅に留めて置いてください。

ここが忘れがちですが、被災するのは人間だけではありません。自宅で飼っているペット達も同様の被害を受けてしまいます。
ペットを飼っておられる方々は彼らの餌も忘れず準備してあげて下さい。それと、きちんと繋いでおける首輪や鎖もです。
室内犬として飼っておられる方も多いとは思いますが、避難場所の中へは公共のマナーとしてペットを連れて入ることは出来ません。この事だけは忘れないで下さい。それに何より、避難して来た人間で一杯でペットが落ち着けるだけのスペースは無いはずですから。

今挙げてきました商品類はなるべく持ち出しやすい場所に保管しておいて下さい。家に入れない場合も考えて、夏場を除いた季節であれば、自動車のトランクを利用するのもひとつの方法かと思われます。

先に述べましたミシシッピーの被害ニュースではインスリンを持って避難してこれなかった女性が、興奮してインタビューに答えた後、卒倒してしまうという映像が流されました。
この様に、飲み続けないと駄目な薬がある方はそれらの薬を、食物アレルギーのある方は最低1〜2日分程度自分が食べられる食料を準備しておかねばならないでしょう。

8月に起きた千葉県を震源とした地震では携帯電話を中心に殆ど掛からない状態が続き、交通機関ストップにより、家に帰れなくなった帰宅困難者もたくさん出ました。
災害が平日に起きれば、この様な形で家族がバラバラの状態に置かれてしまうことも充分に考えられます。
日頃から、災害時には何処に集まり、何処に安否連絡を入れるかを決めておく事が重要でしょう。NTTの災害伝言ダイアルを利用する事も良いでしょうし、
例えば遠くに住む親戚の家を全員の連絡先に決めておくのも良いかもしれません。

今、非常に大きく強い台風14号が日本に襲いかかろうとしています。まだ台風からは遠いここ大阪でも窓の外では時折すごい風の音がしています。
台風には水不足解消という有り難い一面もあるのですが、それ以上に、及ぼす被害を考えるとやはり恐ろしい自然現象です。
台風が近づくその前に、今日の文章で参考になる箇所がありましたら、ぜひとも実行に移して下さい。自分達を守れるのは自分達だけなのですから。

 



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