2007年03月25日
ひさびさに美味しくワインを飲みました(小布施ワイナリーの白ワイン)
今日は、妻が『久しぶりにワインが飲みたい』と言い出したので、夕食時にワインを飲む事になりました。
2005年末頃からユーキボンが誕生して暫くの2006年秋までお酒は禁止状態だったので、何本かのワインが段ボール箱に入れて室内に保管してありました。
その中から妻が出してきたのがこの白ワイン。
長野県の小布施にある<小布施ワイナリー>で作られた白ワインです。
ラベルに書かれたとおり2005年産のワイン、<ホイリゲシュトゥルム> です。
購入当初は出来立ての“ヌーボー”、葡萄の甘い香りが残る口あたりが良い飲みやすいワインでした。(ぶどうジュースのような飲みやすさでした)
この小布施ワイナリーとのワインでの付き合いは今年で7年目になります。
家族経営的に運営されているワイナリーで、国産葡萄にこだわって製造されています。
このワイナリーで醸造を担当しているのが、曽我彰彦(そがあきひこ)君。大学時代のゼミの後輩にあたる青年です。
大学卒業後は、山梨大学の大学院に進み、卒業後は単身フランスに渡り、独力で修行させてくれるワイナリーを見つけてフランスでワイン作りを学んでいました。
修行の途中、小布施ワイナリーの醸造責任者だった祖父が急逝されるという事態に陥り、志半ばにして日本へ戻り、自らが醸造責任者という立場を継がれました。
そして、フランスでの修行時代に学んだ様々の事柄や独自で勉強した事柄を小布施ワイナリーでのワイン作りに導入し、日本の大手酒造メーカーもなし得なかった海外のワインコンクールでの銀・銅メダル獲得を残しています。
(ただし、このタイプのワインは日本人には味が重すぎて難しいだろうと言うのが飲んでみた私の実感でした。曽我君自身もその事は分かった上での挑戦と受賞だったようです)
毎年、ワイン製造法を模索し、実験的な“作品”(商品とは呼びづらいくらいの思い入れがこもっていますので)を作っている彼にはいつも脱帽です。本当に誇らしい友人です。
ちょっと脱線してしまいましたね。
では話を戻しまして、常温保存していたのでちょっと心配だったのですが、ともかくコルクを抜いてみることに。
コルクはちょっと乾燥気味で脆くなって来ている感じでした。
しっかりコルク抜きをねじ込んで慎重にコルクを引き抜いていきます。
『ポンッ!!』いつも通りの気持ちのよい音がしました。コルク栓に鼻を近づけてみます。
妻の目は『どう?』と聞いてきています。
ちょっと意地悪をして、難しそうな顔をしながらコルクを渡してあげました。
心配そうに鼻を近づける妻に『大丈夫!いい香り!!』と告げてボトル本体に顔を近づけてみます。
2005年に開けたときと同じ、甘くていい葡萄の香りがしています。
瓶の底には滓(おり)が溜まっていますので、浮き上がってこないようにそっと傾けながらグラスに注いで行きました。
グラスの中のワインは薄っすら黄色みを帯びた透明です。
一口飲んでみました。甘くて飲みやすい感じはそのまま、でもちょっと違いました。
2005年の時とは違い、スッキリとした飲みやすさの中に、ワインらしいピリリとした感触が加わってきていました。
この変化が熟成というものなのでしょうか?素人ですので良くは分からないのですが。
家族3人で美味しく飲む事が出来ました。
飲んだ後、ボトルの裏ラベルを見てビックリ。
“※無添加ワインですので購入後は冷蔵庫に保存しお早めにお飲みください。”
注意書きを全然守っていませんでした。(ガチョンごめんなさい)
奇跡的に上手く保存出来ていたのでしょうか?、私はそれだけ小布施ワイナリーでの製造がしっかりされていた証拠だと思います。
今年も新しい製造法にチャレンジしていると言うお知らせが届いていました。
今回は注文するタイミングを逸してしまったので、今年のチャレンジワインは売切れてしまっているかもしれません。
ですが、通常製造品であればまだ手に入るかと思いますので、興味を持たれた方は小布施ワイナリーのサイト、もしくは電話・FAX等でお問い合わせをされてみる事をお薦め致します。
それほど大きな規模のワイナリーではありませんので、卸している酒店やお店(レストラン等)は非常に限られていますし、ワイナリー内だけでしか販売していない商品もあるようです。
北斎美術館や栗鹿の子などでも有名な長野県の小布施にありますので、これからの時期、観光旅行に行かれた際にはぜひ立ち寄ってあげてください。
ワインだけでなく美味しい日本酒も製造販売していますよ。