ミーオ? ミオ? (名前の類似性)についてのお話です。ぜひご覧下さい


2007年02月03日

ミーオ? ミオ? (名前の類似性)

日本地図を見ていると、離れた所に似たような名前の地名を見つける事があります。
例えば、近畿の場合。
四国の徳島県、兵庫県の淡路島、和歌山県は、鳴門海峡(渦潮で有名)、紀淡海峡、紀伊水道を介して隣り合っているのですが、それぞれ、海を挟んだ両岸地域にたくさんの共通した地名が存在しています。こちらのサイトをご覧になって下さい。

また、もっと遠く離れた地域の例を挙げると、紀伊半島と房総半島にはそれぞれ、『勝浦』や『白浜』といった共通する地名が存在しますし、紀伊の『湯浅』の醤油醸造業者が房総に移り住み、銚子で『ヤマサ醤油』をはじめたと言う歴史もあり、古くからの交流が伺われます。

古いものでは、紀元2-3世紀頃に存在したとされる<邪馬台国>の存在した場所を巡る論争があります。
“九州説”と“畿内説”とが有名ですが、この2地域に関連しては、福岡県南部にある甘木地方周辺と奈良県中部に位置する飛鳥地方周辺の地名が、それぞれの地名と地理関係までが互いに似通っていると言う事が注目されています。

と、学術的なことを書いてきましたが、先頃、これに共通した新発見!をしましたのでご報告いたします!!
とは、大げさですが(笑)。

昨年12月に千葉県に行く機会がありました。
その際、駅前のショッピングセンター内で何気なく目に付いたのがこの表示板。
千葉ミーオの看板その1

 

 

 

<ミオ>?いえいえ<ミーオ>と書かれていました。
千葉ミーオの看板その2

 

 

 

<ミオ>といえば大阪の天王寺にあるショッピングセンターの名前が<MiO>(ミオ)です。
天王寺ミオの看板天王寺ミオの外観

 

 



ちなみに千葉の<ミーオ>のアルファベットは<Mio>で“オー”が小文字です。

『えっ、どういうこと?』と思わず写真に収めました。

こんなに離れた距離でありながらとっても似た名前のショッピングセンターが存在していた事にビックリ。

ちなみに両ショッピングセンター共にもうさらに2つ共通点が。

千葉の<ミーオ>の近くには“新宿”と言う地名があります。
一方、天王寺の<ミオ>の場合には道路を挟んだ向かい側に<新宿ごちそうビル>という名前の建物が建っています。
どちらも“新宿”つながりです。
さらにどちらのショッピングセンターも運営母体は電鉄会社でした。

となると気になるのが、『どっちが先に出来たの?』と言う点。
大阪の人間として『真似をした』と言われるのは嫌なので調べてみました。

その結果、天王寺<ミオ>は平成7年(1995年)9月より営業開始、一方の<ミーオ>は平成10年3月の開業でした。
2年半先行していた事にホッとしました。

こんなネタを幾つもの学術的な発表と並列にして書いたのはいささか不謹慎ですが、かつて“地名”を決めた時にも、きっと何かしらその時代での流行りや感覚(故郷と似た風景を懐かしんで同じ名前にする)が影響していたのではないかと思われたからなのです。

今度出掛ける時には、かつて日本中に存在した“○○銀座”を意識して歩いてみようと思います。
(以前、東京にある“戸越銀座”の近くに住んでいましたので)



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