2006年08月04日
夏のカルガモ(工場への通勤途中で)
最近、自転車での通勤に戻りました。
暑いですが、体調的には良いようです。
今朝、いつものように工場に向って自転車を走らせていると、久しぶりにあの声が聞こえてきました。
『クワッ、クワッ』
カルガモです。
道の横を流れる川からでした。
自転車を止めて覗き込んでみると、
「居ました! やっぱり今日も“つがい”です。」
初夏の頃、工場横の田んぼにちょくちょく顔を見せていたのですが、田んぼの水を落とす頃から、ぱったりと姿を見なくなっていたので気になっていたのですが。
どうやら生活場所を少し移動させていたようです。
上から覗き込む私を気にしながらも仲良く水の中を歩いておりました。
周りにはたくさんのトンボが飛び交い、ちょっといい感じでした。
ですがこの川、カルガモが居た場所からほんの数十メートル上流ではこんな状況になっています。
実はこの付近、隣り合う2つの市の境界になっているのです。そしてこの川も境界線の役割をしています。
ちょっと住宅地から離れており、人の往来も少ないことから、悲しいかな不法投棄の場所としていつも狙われています。
不法投棄対策のため、川向こうの道路にはガードレールが新たに設置されてしまいました。
これにより、今のところ道路への不法投棄は収まったのですが、逆に道路幅が車1台分だけになってしまい、車の通行が大変不便になってしまいました。
そして、道路がダメならという事での、川の中への不法投棄です。
お金がもったいないからという理由で自然環境をダメにする自分勝手な行為には非常に腹が立ちます。
罰金や刑罰の事を書いた看板は掲げられていますが、結局同じ事です。
お金を払ったり、暫く刑務所に入ったり(執行猶予がつけばそんな必要はなくなってしまいますが)といったことだけで許されてしまうから、こういった行為を繰り返してしまうのです。本人達に何ら身体的影響はありません。
ですが、ここに暮らす動植物、そしてこの水を利用する人達にとっては直接命に関わってくる問題なのです。
その事を考慮し、極論かもしれませんが、不法投棄を行なった人には身体的、精神的な刑罰を処す(捨てたごみと一緒に一定期間閉じ込める、ごみ掃除や社会奉仕を義務でさせる、おでこ等他人が見える場所に“ごみ捨てました”と一定期間書いて生活させる等)位でないと真の解決には繋がらないと思います。
自分が暮らす自然環境を含めた“相手”のことを考えられない人が増えすぎています。
そして“恥じる”と言う精神文化が急速に失われてきているのでしょう。
どうやら全ての事柄が、“教えることなくしては分からない”のが事実のようです。
失ってしまった“教える機会”を早急に復活させると共に、“悪い事への罰は身を持って体験してもらう”体制作りを国に任せるよりもまずは自治体レベルから始めないといけないでしょう。
人間が己の過ちに気付き改めるまで、負けるな、生き物達!!