日本のウナギの愛の巣(産卵場所)特定のニュースで・・・についてのお話です。ぜひご覧下さい


2006年02月24日

日本のウナギの愛の巣(産卵場所)特定のニュースで・・・

昨日、日本のウナギの産卵場所がグアム島近くのマリアナ諸島西方海域の広さ110キロ×30キロの範囲である事が特定されたとのニュースが報じられました。
日本のウナギは皆この海域で生まれ、赤ちゃんウナギは海流に乗って約3000キロの距離を戻ってくるのだそうです。
サケとは全く逆の行動をとる生き物なのですね。
さらにサケより大変なのは、ウナギは今でも人間の手では孵化までしか出来ず、その後は幾ら頑張っても養殖場に連れて行ける<シラスウナギ>にまで育てる事が出来ていないようです。

今回、この研究発表をしたのは東京大学の海洋研究所という機関です。
実は私、学生の頃にこの研究所で約1年間お世話になっていた事がありました。ある先生のお手伝い学生として一緒に勉強や実験をさせてもらっていたのです。

初めてこの研究所を訪れた時、先生の案内であちこちの施設を見せて頂きました。
ある施設の中には大きな円柱状の水槽があり、確かそこでウナギの孵化と育成実験をしていた事を覚えています。
丁度そこにいらっしゃった担当の方のお話では「孵化後10日程度までは育てられるようになって来ている」と話しておられたかと思います。
それが1991年の事です。今はどの程度人工的に育成出来る期間が延びたかは知りませんが、きっとかなり進んでいるんではないでしょうか?
ちょうどこの頃、この研究所の持つ《白鳳丸》という研究船を使って太平洋への調査航海がありました。
その後暫くして、「日本のウナギの生まれ故郷がわかってきた」というニュースが報じられました。どうやらこの時の調査航海の目的の一つがこの<ウナギ>だったようです。
それからもう15年、この1991年のデータを基に2005年6月に再度調査を行い、やっと今回の“愛の巣”ならぬ“産卵場所”特定となったとのことでした。
(国の準備する研究費がもっと多ければもう少し早く結果が出たような気もしますが)

今でもウナギの養殖には、こうしてはるか遠くから帰ってきた<シラスウナギ>を黒潮の流れる日本近海で捕まえて各地の養鰻池や外国の養殖場へ運んでいるようです。
今回の研究結果から日本だけでなく、太平洋の環境が悪化してもウナギは影響を受けることが分かってきました。

いつも気にせず食べていたウナギですが、サケと同じかそれ以上に苦労して帰ってきている事、遠い太平洋からも知らずに恩恵を受けていた事を覚えて今より大事に?食べたいと思います。

海洋研究所に通っていた頃の体験はまた別の機会があれば書いてみたいと思います。

ウナギについての詳しいサイトがありましたので興味のある方はどうぞ。



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