“芸術の秋”の味覚に<ミラノ風懐石弁当>はいかが?(大阪市立美術館『ミラノ展』についてのお話です。ぜひご覧下さい


2005年10月09日

“芸術の秋”の味覚に<ミラノ風懐石弁当>はいかが?(大阪市立美術館『ミラノ展』

10/1(土)の午後から大阪市立美術館で開催されている『ミラノ展』に行って来ました。この日は秋の良いお天気で少し暑いくらいでした。
この日、ミラノ展に行ったのには訳がありました。
天王寺駅前にMiO(ミオ)と言う名前のデパートがあります。ここが開店10周年を記念して「おでかけミオ講座」と言う企画を立ち上げ、そのプログラムの1つとして《大阪市立美術館へミラノ展を見に行こう》を開催しました。
今回はここへ参加したと言うわけです。
説明によるとMiOと市立美術館の合同企画と言うものは今回が初めてだったそうです。

大阪市立美術館さて、当日は午後3時半から講座が始まりました。まずは、美術館1階にある<美術ホール>(大階段の後ろ側にあります)で、美術館の学芸員によるレクチャーがありました。
レクチャーは美術館の概要とミラノ店の概要がスライドを交えて約30分間行われました。これによりますと、美術館の開館は昭和11年で、来年でちょうど70年になるとのことでした。
美術館の得意とする所蔵品は石仏をはじめとする仏教美術品と、『南画』と呼ばれる中国絵画で、どちらも個人からの寄贈品だったとのことです。
また、美術館所蔵品第一号となったのは、日本画で題名はちょっと忘れたのですが「唐犬と〜」と言うような感じだったと思います。
二頭のボルゾイ犬の様な犬とボタンの花という構図の絵でした。昭和11年の帝展出品作品を買上げたとのことです。
これらの作品はいずれも『ミラノ展』開催期間中は常設展示作品として美術館1階左側の陳列室に展示されているとのことでした。
『ミラノ展』についてのお話では、大阪とミラノは姉妹都市関係にあり、今回の作品はミラノにある各美術館の好意により無償で貸し出されたものだということです。
展示作品についても、各美術館が「これは見てもらいたい」と思ったものを出品されているらしく貴重な作品も多いようです。
ミラノとしても、今のような<飛行機の乗り換えと、買い物>だけではなく、もっと日本の人にじっくりとミラノを見てもらいたいと言う思いがあっての作品提供という面もあるらしいです。
そこで今回の目玉である、レオナルド・ダ・ヴィンチ作とされる2点の素描画が出品されました。ミラノとしては宝物の大切な作品です。
本当は、油彩画を出したかったのですが、油彩画は全てローマやヴェニスの美術館の所蔵となっており、ミラノには1枚も無いため今回は展示出来なかったという悲しい裏事情がありました。



レクチャーが終わり、いよいよ展示会場に向かいます。展示スペースは美術館1階の右側フロア全部を使用していました。一階のみでの展示ですので規模としては大きいほうではありません。
講座参加者は全員音声ガイドを渡され、あとは自由見学となりました。閉館は5時ですので残り1時間を切っていました。ですので少し急ぎ気味の見学となりました。

ミラノ展テオドアミラノ展 若者











ミラノ展 牛

 

 

 

 

 



展示内容は7つの時代から構成され古くはローマ帝国時代から、20世紀現代美術までと多岐にわたっています。
ミラノ展キリストさて、目玉となっているレオナルド・ダ・ヴィンチの2作品ですが、1枚目のプレラ美術館蔵「キリストの頭部」、最後の晩餐の下絵といわれるだけあって、とてもよく似た構図になっています。
<レオナルド・ダ・ヴィンチ および ロンバルディアの画家>と書かれているとおり、髪の毛やあごの部分など、後から筆が入れられたような感じの絵でした。
ですが、何よりこの絵はとても小さい。人が多いと見るのに困ります。



そしてそのすぐそばにあるのが、スフォルツァ城市立博物館蔵「レダの頭部」です。この絵はチラシの表紙や、看板などになっていますので目にされている方も多いかと思います。
ミラノ展 レダ顔の雰囲気がどことなく女優の小雪さん風な感じの素描画です。
この絵は割合大きめなので筆のタッチも見やすいですが、所々に痛みのあるところがちょっと残念でした。
総展示数が約70点、日本で以前から有名だった作品はありませんが、ひとつひとつはどれも素晴らしいものばかりです。
会期は来週10/16(日)までと短いですが機会があれば見て頂いて決して損はされないと思います。
音声ガイドは有料ですが、今回については日本であまり知られていない作者の作品が多いので、借りて聞きながら見たほうが分かり易いかもしれませんね。
開館時間は9時30分から17時(入館は16時30分まで)で、来週は10/10が開館、翌11日が休館となります。
チケットについてはJR天王寺駅構内で前売り券が販売されておりましたので、これを買われると¥200お得です。

MiOさんの企画された今回のイベント、とても有意義なものでした。感謝致します。
このほかには動物園の裏側を見せてもらう講座や天王寺界隈をお散歩する講座も企画されておられました。
(残念ながら開催日時や人数枠の都合でこれらには参加できませんでした。)
関西では企業メセナの精神が薄れていく一方です。
開店10周年記念の特別企画だけで終わらせること無くなく、これからもぜひこのような企画を続けていってもらいたいと思います。
同じものを買うのならMiOで買うようにしようとちょっぴり思いました。



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