『肉まん』それとも『豚まん』?(ネットショッピングがまだ無かった頃その3)についてのお話です。ぜひご覧下さい


2005年08月31日

『肉まん』それとも『豚まん』?(ネットショッピングがまだ無かった頃その3)

前回に引き続き、ご当地商品について書いていきたいと思います。
東京土産に買って帰ったものの続きになりますが、この商品については日持ちの関係から購入当日に渡せるヒト向けに、且つ、夏は土産用の購入を避けるようにしてきました。
たぶん、大阪を出られる際に購入される方も多いのではないでしょうか? 特に新幹線に乗る前、新大阪駅で。それも気分的にはお土産半分、自分が食べる為半分という感じで。
どの販売店に行っても、必ず湯気と独特の香りが漂っている、そう、それは551蓬莱の『豚まん』です。
蒸したての豚まんを赤い紙箱に入れて売っている中華のお店で、大阪難波に本店があり、市内を中心にデパ地下や駅構内に店舗を出しておられます。
厚めの皮としっかりした具で、ずっしり感があり、腹持ちの良い商品で、大阪の人間で、通天閣に登った事は無くても、これを食べた事の無い人間は少ないと思います。
さらに、大阪の庶民に愛されるだけあって値段もリーズナブル。最近自分で購入していないので正確には言えないのですが、2個入りで¥300前後のはずです。
一人で2個も食べればお腹も充分満足です。また、どのお店でも大抵、中華ポテトや餃子、シュウマイ、小エビのてんぷら、甘酢肉団子などの惣菜も一緒に扱っているので、これにビールがあれば、週末、各方面に帰るサラリーマンのお父さんにとっては新幹線の中で食べる最適な酒の肴になります。
実際、夕方6時前後の以降の新幹線では、発車後、最初に売りに来るのがビールとおつまみでしたし、殆どの方がビールを手にしておられました。30分もすると車内は薄っすら酒臭い状態になり、そこに様々な食べ物の香りが混ざり合う、一種独特な空気に包まれた状態になります。
でも大丈夫、それから暫くすると殆どの人はウトウトし始めるので車内の香りは関係なくなってしまいます。
ただし、夕方以前に『豚まん』を食べるときは気をつけて下さい。この『豚まん』君は、とても自己主張が強いらしく、食べ始めて数分もすると、必ずといっていいくらい車内をその独特の<豚まん臭>で満たしてくれます。車内の他の人全員に食べている事がバレてしまいますので、お年頃のお嬢様は控えられたほうが良いかと思います。
(豚まんにかぶりつく姿は幸せそうに写るかもしれませんが、必ずしも美しいものではありませんので。)

話が少しそれますが、関西でも最近は「肉まん」「中華まん」という言葉が定着してきましたが、やはり、言葉としては『豚まん』が一般的でしょう。
では、なぜ関西では『“豚”まん』なのでしょうか?
私自身が関東で暮らした中で体験により学んだ事ですが、<関東>と<関西>では「肉」の文化が異なります。
関西では「肉」=「牛肉」ですが関東では「肉」=「豚肉」なのです。
ですから、関東で食堂に行って「焼肉定食」を注文すると、ほぼ間違いなくブタ肉の定食が出てきます。ウシの肉が食べたければ必ず「牛焼肉定食」と注文せねばなりません。
また、「やきとり」ならぬ「やきとん」のお店の存在にもびっくりしました。
関西では、豚肉を串にさして焼いて食べるということはあまりメジャーではなく、どちらかといえば衣を付けて揚げてしまう「串かつ」のほうが普通なのです。
最近では、関西でも美味しいおそばが、そして関東でも美味しいうどんが食べられるようになりましたが、1990年代半ばではまだまだの状態でした。
その頃私が失敗した食べ物、それが、『肉うどん』でした。神奈川県川崎市の幹線道路沿いのとある食堂で不注意にも“これ”を頼んでしまいました。
出てきたものは、“ごわごわした味の薄い豚肉の乗ったムニュムニュのうどん”でした。
一方、一緒に入った従兄は当たり前のように盛り蕎麦を頼み、こしのある蕎麦を美味しそうに食べ、その後、蕎麦湯まで貰っておりました。
本当に関東では、よほどでない限り、その辺の食堂でも蕎麦の注文で失敗する事はないようです。(大阪でのうどんも然りですが。)
関西から行かれる皆さん、今でも町の食堂ではこのような事が起こるかもしれませんので、注文時には確認してくださいね。
逆に、関西に来られる皆さん、大阪では『他人丼』のお肉は「牛肉」です。「それじゃ、牛丼じゃないか!」って?
いいえ、牛丼は卵でとじませんから。大阪では間違いなくこれが『他人丼』です。

さて、551蓬莱の『豚まん』に話を戻します。かなり以前から、スーパーなどでは縦長の袋に入った小ぶりの蓬莱の『豚まん』なるものが売られておりますが、正直、お店で作られているものと比べると全然美味しくありません。
デパートなどで行われる名産品展等で実演販売があるようでしたら、ぜひそれを買ってその場で食べて見てください。
また、お家に持って帰られてレンジでチンしても、そちらのほうが、商品には悪いですが、間違いなく先ほどの小ぶりの豚まんより美味しいはずです。
そして、修学旅行などで大阪に来られる皆さん、自分達でこの『豚まん』を作って食べる事が出来る体験コースを551蓬莱さんでは行っておられましたので、一度問い合わせて「大阪の味」作りにチャレンジして見てはいかがでしょうか?

次回は、<地域限定だったが無くなってしまった商品>について書いていこうと思います。

追記;551蓬莱さんのサイトによると、スーパーなどで売られている『蓬莱の豚まん』は別会社『蓬莱本館』さんの商品で全く違うものだとのことでした。
どうりで味が違うはずです。大阪の人間でも間違えてしまうこの商品名、問題あるのではないでしょうか?



chibikuro2005 at 22:29│Comments(2)TrackBack(0)食べ物/スイーツ | 買い物

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この記事へのコメント

1. Posted by そらまま   2005年08月31日 23:14
こんばんは!
思い出したことがありました。
大阪へ出張へ行ったときにおうどんを食べて驚きました!おいしかったんです。
かれこれ20年ほど前のことなんですが。
でも、一人での出張で当時まだとっても若かったのでお店に一人でなかなか入ることが出来なくて・・・。
今だったらどこでも入れちゃうんですが。
もっとおいしいものを食べとけばよかったです。豚まんも食べたい!
東京方面では“蕎麦屋”パパの実家の愛知県では“うどん屋”という名称の違いに驚きました。
田舎に帰ったときに“うどん屋行こう”って言われて“えー、お蕎麦が食べたい”って言ったら“別に蕎麦食えばいいじゃない”って言われて初めて知ったわけです。
関東から出たことのなかった私は全国的に“蕎麦屋”と言うもんだと思ってたので。
ところで、れでぃちゃんのブログ楽しみにしてるのですがお忙しいですか〜?
2. Posted by のぶ   2005年09月09日 21:12
この記事を見て久しぶりに『豚まん』買ってしまいました。
点心セットとともに晩飯として食べましたがすぐに腹膨れました

ちなみに豚まんを裏返してソースをかけて食べたら嫁さんビックリしてました

むかしからソースつけるけどな(カレーも)。。。

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