ガンダム展もうすぐ終了です。(天保山サントリーミュージアム)についてのお話です。ぜひご覧下さい


2005年08月26日

ガンダム展もうすぐ終了です。(天保山サントリーミュージアム)

大阪天保山のサントリーミュージアム打開最中のガンダム展の会期終了が迫ってきました。
そこで今日は7月に行われた参加アーティストによるトークショーと作品について書きたいと思います。
開催されたのは展覧会開催翌日の7/16(土)14時からでした。
参加アーティストは会田誠さん、小谷元彦さん、篠田太郎さん、常盤響さんの4名、そして今回の展覧会を統括されたキュレーターの栗谷隆司さんと、ミュージアム学芸員の大島さんの合計6名で進められました。
パネラーは全て30代から40代前半の男性でした。
栗谷さん曰く、男女問わず参加を募ったが、実際今回の参加者リストを見ると、結果的に男性アーティストだけによる展覧会になっていたとのこと。
男女間で比較すると、傾向的に、女性はキャラクターへ、男性は物語性への反応が大きく、ガンダムというストーリー性の強い作品がテーマだったため今回のような男性のみの展覧会になったのではという分析をされていました。
(逆にキャラクター性が強いものでは、ドラえもんやキティーちゃんが挙げられます。実際、これらをテーマにした展覧会では、男女両方のアーティストが参加されていました)

今回の展覧会にあたり、キュレーターさんを始めパネラー一同が到達した感想としては、ガンダムはそれ以前の作品と比較しても、より一層『男の子の思春期の感性、感情が大きな』作品であり、
それゆえ、ガンダムの裏キーワードは『童貞』に帰着したとのことでした。男としては伝えたい事がなんとなく分かるような気がしました。

さらに、物語性の大きさ、強さという<ガンダム>が持つ“スケールの大きさ”から今回の展覧会での展示内容に対する、見る側の“理解のハードル”は、かなり高めに設定される結果となっているらしいのです。
つまり、一見しただけでは「えっ?これがガンダム??」という感じを受けるかもしれないが、じっくり見て感じると、その深層部は「ああ、やっぱりガンダムなんだ」という作品が多くなっています。

その根本にあるのは、『アート ノットコール エンターテイメント』であるべきという考えです。
作品を通して、スリルや、疑問や、閃きを提供出来るのが『美術』だろうし、正直、<ガンダム>と名の付くもので一番面白いのはフィルム作品としての<ガンダム>だろうから。

そういった意味では今回の展覧会は、『現代美術のグループ展』であり、<ガンダム>の持つ「世界観」に立ち向かった美術家の人々の作品展という位置にあるといえます。
事実、今回の展覧会に際しては、予算、準備期間ともに、すごく突っ込んでおり、昨日まで徹夜続きの状態にあったとのコメントでした。
パネラーの一人、会田誠さんに関しては、開催当日の15日も開催時間終了後、さらに作品に手を加え、今朝方やっと納得行く形に完成させたとのことでした。

裏話として、ガンダム展開催に際してガンダムを製作した<サンライズ>側からは「ガンダムから離れたよりアート的なものになってほしい」とのコメントを得たが、おもちゃを作る側の<バンダイ>からは逆のコメントが出されたとのことでした。

トークショーも終盤、作品構成上、切っても切れない「<戦争>とガンダム」の話題になりました。色々な戦争解釈などの話も出ましたし、展示作品には戦時下での心情表現的なものもあるのは事実ですが、今回は<戦争、戦争>的な事にはなっていないとのことでした。

トークショーの最後に、パネラーの共通した気持ちとしてこう仰いました。
『 会場で、言葉を介さずに体験して欲しい。・・・作家さんの伝えたかった事が伝わると思います』

『ガンダム展 GUNDAM GENERATING FUTURES 来るべき未来のために』
会期は8/31まで。10:30-19:30(最終入場は19:00まで)特にガンダム世代の男性の方、今週末にでも如何ですか?
(お子さんには、海遊館と、マーケットプレイスのアイス博覧会をどうぞ)

明日は、私の見たガンダム展の感想を予定しています。



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この記事へのコメント

1. Posted by かおり   2005年08月27日 09:54
何かすごく納得した。裏テーマは「童貞」だったのか。
当時、未だかつてないほど情けない主人公だったもんなあ。少年期の傲慢さと不安定さがありありだった。
2. Posted by かおり   2005年08月27日 22:06
とりあえず友人に勧めといた。

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