終戦から60年を迎えた日(命のことを忘れかけていませんか)についてのお話です。ぜひご覧下さい


2005年08月15日

終戦から60年を迎えた日(命のことを忘れかけていませんか)

今日で終戦60年です。テレビでは様々な特別番組が放映されているようですね。
子供の頃、お盆近くになると読売新聞社の企画で『戦争展』という展示が、大阪ではミナミのデパートで毎年行われていました。
それと連動して夕刊紙上でも戦争展の展示品などが連載記事で載せられておりました。
毎年1つのテーマを決めそれに沿った展示を行っていたと記憶しています。
私自身、この戦争展には一度も行った事がありません。それは、展示品に対する「こわい」という感情があったからです。
戦地から持ち帰られた穴の開いたヘルメット、ぼろぼろの衣服や錆付いた飯盒、残酷そうな写真・・・。
いずれも本物なのですから。展示品の影にそれを持っていたヒト、写真の中の実在したヒトを感じて怖くて仕方なかったのだと思います。
でも、こんな感情を持てばこそ、ヒトは初めて戦争は絶対良くないことを実感するはずなんですが。
それなのに、いつの頃からでしょうか?バブルの終わり頃にはもうこの戦争展が開催されなくなっていた気がします。
時代はもう21世紀を迎えています。ですが、子供の頃にテレビで見ていた平和な世界は未だ実現される事はなく、今日もどこかで戦闘は続いています。
そして、平和主義を唱え続ける日本も、紛争地域と呼ばれる「戦場」にヒトを送り込まされています。
報道、特にテレビは、何かが無い限り紛争地域で今も活動を続ける自衛隊の事は報道しません。多くの人の日々の意識の中からは、自衛隊の活動は消えてしまっているのではないでしょうか?
(今朝起きてから今までで一度でもイラクの事、自衛隊のことを考えた見ました?お互いやっぱり無いでしょう。)
この状況は、決してよくないはずです。日本の為に、外国で頑張ってくれている彼らの事を毎日少しでも伝えるべきです。そして事実を正しく知った上で、絶対に安全な所に居る国会議員ではなく、我々が一緒に考えるべき事です。
今度の選挙でどの候補者が、イラク派遣のことを少しでもテーマにして選挙活動してくれるでしょうか?
郵政問題に対し、イエスかノーかだけしか言わない筈です。だって都合悪いですもん。
チャンスがあれば、皆さん、候補者の方に聞いて見てあげてください。イラク派遣のことをどう捉えているかを。
だって郵政問題の後、暫くすればこのことも派遣延長期限が来て問題になるはずなんですから。選挙後、この人たちがそれを論議するんですよ。だったら意見を持って無いと駄目でしょ。

話は飛んで、戦時中、軍部は、戦争に使う為にたくさんの動物を民間から連れて行きました。
特に、馬と犬です。
馬に至っては、軍馬には向かないからという理由で、日本古来から居た小さな在来種を滅ぼしてしまう方策まで採った位です。
家族同様にかわいがってきたこれら馬や、犬達が、お国の為に人間同様に、義務で戦場に連れて行かれたのです。
動物園では安全の為と言う理由で多くの動物達が殺されてしまった事はご存知でしょう。
戦争の為に、泣く泣く戦地へ送り死なせたり、自らの手で殺してしまったり・・・それだからこそ、それらの人々は命の重さ、大切さを身を持って体験し、実感し、
その事を、自らの口で、そして文章として語り継いでくれています。

あれから60年、この国が、平和で、見かけの安定が続くほど、どうでしょうか?、どんどん命を大切にしなくなって来ていませんか?
生活に本当に困ってとか本当に追い詰められどうしようもなくて、ヒトを殺めてしまう事は昔からありました。
でも今の犯罪はどうでしょう?遊ぶ金が欲しいかとか、ムシャクシャしたから誰でもよかったといった理由で意図も簡単にヒトを殺してしまう。さらにその矛先は自分よりも弱いものに向けるといった卑怯な方法で。
ヒトに対してだけではありません。身の周りの動物を虐待したり、買ってきたけれど、やっぱり飼えないからと言って、平気で外に捨ててしまったり、保険所に持って行って安楽死させたり・・・。
生き物を<モノ>として見るヒトが増えて来ていますよね。
間違ってはいけないと思います。お金を出して買ったのはあくまであなたがその生き物と一緒に生活する権利であって、それにより、あなたには、その生き物の命を全うさせる義務が生じるのです。
人間同様に、生き物であろうと、<命>はお金では買えないのです。お金で出来る事(して良い事)は<命を救う>事だけです。
飼えなくなったのであれば、精一杯の努力をして次の飼い主を見つけてあげなければなりません。
子供の頃から今まで何かしらの生き物と接してきた者、そして大人になった今、ペット用の鎖を作る仕事という形で生き物に携わる者としてはぜひその事を考え、分かって欲しいと願うのです。

大きなことは大変過ぎます。まずは皆さんのすぐ傍にある<命>から考え始めて見ませんか?

追記;昨日予告した「買ったもの」ですが、写真の準備が出来無かったので明日以降の掲載になります。済みませんでした。



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