大阪・お盆参りの一風景(天王寺・阿倍野界隈)についてのお話です。ぜひご覧下さい


2005年08月12日

大阪・お盆参りの一風景(天王寺・阿倍野界隈)

いよいよお盆休みに突入。多くの人がお墓参りに出掛けておられる事と思います。
大阪でもやはり、あちこちのお寺にたくさんの人がお参りに来られています。
そのひとつに天王寺界隈があります。江戸時代だったか、豊臣秀吉の頃だったか?ちょっと忘れてしまったのですが、ある時期に、城下町の区画整理目的で多くのお寺がひとつところに集められました。
その一つが天王寺界隈でした。大体、四天王寺を起点とした北方向に2−3kmの範囲内に大小、かなりの数のお寺が点在、もしくは隣同士並んで建っています。
ですからこの時期、街中にはうっすらとしたお線香の香りが漂っています。

これらお寺のうち最もお参りの方が多いのが、<四天王寺さん>です。
来られた皆さんは、お寺に参ると共に、戒名を書いたお札を澄んだ水の湧く石造りの池のような所へ沈める水供養?をしておられます。
また、このお盆の期間は、四天王寺の五重塔への入館が確か無料になっていたと思いますので、そちらに入られる方も多いようです。



四天王寺から西へ少し行くと<一心寺>というお寺があります。このお寺も歴史が古く、大阪城攻略の際、家康公が陣屋にしたとの話もあります。
ただ、このお寺が有名なのには別の理由があります。『骨仏さんのお寺』なのです。
本堂横の建物には幾つもの仏様の像が祀られています。それらはいずれも、お骨を粉にしたものを混ぜて作られているそうです。
大体10年分位のお骨が貯まると、それを骨仏に作り変えておられます。
私も、身内がこの仏様の一部になっているので、子供の頃から年に何度かは必ずお参りに行っております。
一心寺の今の管長さん(TOPのお坊さん)が京都大学の建築学科出身?だとかで、ここ10数年でお寺内外には様々な建築物や装飾物が作られています。
個人的には・・・ちょっと複雑な感も・・・正直あります。
ただ、企業メセナの火が消えかかりそうな大阪で、お寺さんではありますが、芸術活動のバックアップには力を注がれておられ、境内の外に立派な小劇場を作り様々な芸術活動を応援されている点には頭が下がります。
四天王寺さんと一心寺さん、古き良さを保つお寺と新しさ(斬新さ)を取り入れるお寺、お参りがてら両寺を比較してみるのも楽しいかもしれませんね。

一心寺さんをさらに西へ下ると、<天王寺動物園>、そしてその向こうには、大阪のシンボル <通天閣> が今日もしっかり聳えています。
通天閣の足元には商店街が広がり、雑多な感じがたっぷりです。大きなふぐちょうちんの<ずぼらや>さん、そしてガイドマップに載る様になった<じゃんじゃん横丁>もこの界隈です。
観光客増加に伴い、かなり整備され綺麗になってしまいましたが、少し裏に入ればまだ 『ジャリん子チエ』 の大阪の匂いが残っていますよ。

その他、天王寺公園内には旧住友財閥の別荘だった<大阪市立美術館>が、じゃんじゃん横丁を出た所には大きな温泉施設<スパワールド>があります。

通天閣からもう少し西へ行った所、そしてJR天王寺駅のすぐ南(阿倍野近鉄百貨店前)の合計2箇所から、大阪では最後の路面電車(チンチン電車)が走っています。
<阪堺(はんかい)電車>といい、天王寺からひたすら南方向、初詣で有名な<住吉大社>、そして<仁徳天皇稜>のある堺市を越え、終着の<浜寺公園>まで走っています。
以前、住吉大社、そして堺市までこれで行ったことがあります。バスとも、普通の電車とも異なる視点で景色を見られ楽しかった気がします。

遠出はちょっととおっしゃる方、どうです? 芸術から庶民の味まで、何でもござれの天王寺界隈ブラブラ旅は。



chibikuro2005 at 21:36│Comments(0)TrackBack(0)旅行 | 関西情報

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